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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション

モスク

エジプトは、イスラム教スンニー派が90パーセント、キリスト教コプト派が7パーセントを占めます。
エジプトにおいてイスラム教は、宗教という枠を超えて人びとの生活全体に深く根付いています。
イスラム教の礼拝堂を「モスク」といいます。
アラビア語の「マスジド」(ひざまずく場所)が語源です。
混同しがちですが、あくまで礼拝を行う場所であるため、仏像が安置されている日本の仏教寺院などと異なり、モスクのなかには崇拝の対象となるようなもの・・・神や天使、預言者などの偶像は置かれていませんし、描かれることもありません。
もっぱら幾何学模様のような装飾が描かれているだけです。
図像を廃した内装と外観は、純粋に装飾、建築の美しさから非イスラーム教徒にとっても魅力のあるものとなっています。


モスクは都市の各街区や各村に設けられています。
都市の中心には金曜礼拝を行う、「マスジド・ジャーミー(略してジャーミー)」・・・金曜モスク・・・が置かれています。
大きなモスクは複合施設(コンプレックス)となっており、マドラサと呼ばれるイスラムの学院も併設されています。


エジプトのカイロには次のようなモスクがあります。


●イブン・トゥールーン・モスク
9世紀に完成。
カイロに現存する最古のモスク。

●アズハル・モスク
10世紀後半に完成。
併設されているアズハル大学ともども、イスラム学の中心的存在です。

●ムハンマド・アリー・モスク
19世紀にエジプトを支配した、ムハンマド・アリが建設したモスク。
華麗で壮大なそのすばらしさは、当時の彼の勢力の大きさを示しています。  


Posted by IsekiMonth エジプト

下痢

エジプトを旅行していて思うことは、とにかく健康を保つにはそれなりの知識がいるということです。
気候や食べ物の違いなどから、普段はすこぶる健康な方でも、体調を崩すことは往々にしてあります。
エジプトは、日本と比べ、衛生状態はお世辞にもいいとはいえません。
現地の人が食べているから、飲んでいるから・・・と、生水や生野菜、生ジュースを口にすると、おそらく翌日はトイレから出られなくなります。
旅の疲労や夏にはあの強烈な暑さで、ただでさえ体力が奪われていることを計算して行動することが大切です。
ちょっとでも気分が優れないと感じたら、早めにホテルにもどり、休息しましょう。
夏、エアコンが効きすぎているのも体調にはよくありません。


特に下痢になったら、充分な水分補給を心がけてください。
水分をとると余計におなかがゆるくなってしまいそうですし、一歩ホテルを出たらトイレを探すのは至難の業ということもあり、水分を控えてしまいがちですが、脱水症状を起こし、生命に危険が及ぶこともあり得るのです。


また、「ナイルの水を飲んだ者は必ずナイルにもどってくる」という言い伝えがありますが・・・くれぐれもナイル川の水をお飲みにならないように!
現地の子どもたちはナイル川で泳いでいますが・・・いくら暑くても、いっしょに飛び込んだりしないでくださいね。
ナイル川にはビルハイツ住血吸虫という寄生虫がいるからです。
これが体内に入ると、血尿が出たり、重大な感染症を引き起こします。
素足で川べりを歩き回ることも避けたほうがいいでしょう。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

豪華寝台列車の旅

エジプト旅行の陸上移動手段のひとつとして、是非、利用してもらいたいのが、寝台列車です。
カイロからルクソール、アスワンへとアベラ・エジプト社が最高級列車を運行しています。
列車は、すこぶる快適で、清潔です。
コンパートメント方式で、1等、2等にわかれています。
各部屋には、折りたたみ式のベッドと洗面台があり、水道は温水と冷水が出ます。
時間になると、車掌さんが回ってきて、座席をベッドにかえてくれます。
朝と夕食つきで・・・飛行機の機内食とまではいかないまでも温かい食事をいただくことができます。
朝は、熱々の紅茶またはコーヒーをもってきてくれます。


オフィスは、アレキサンドリア、カイロ、ルクソール、アスワンにあります。
利用する場合は、1週間前までには予約しておくほうがいいでしょう。
実際には、たくさんの列車が運行されているはずなのですが、旅行者には警備つきの車両のチケットしか販売していないともいわれるからです。
カイロのラムセス駅内にあるオフィスで予約するといいでしょう。
事前に、日本の旅行会社を通して予約することも可能です。

ただし・・・何ぶんにも時間にルーズな・・・アバウトな国民です。
列車が1時間近く遅れてくることも・・・また、列車は着いているのにいつまでたっても出発してくれないこともままありです。
しかし、この列車はナイル川に沿って走ります。
朝の日の出の美しさは言葉にならないほどです。


ひとつだけ注意!
夏、暑さで寝苦しくないように・・・という配慮でしょうか?かなり冷房がきついです!
しかも空調は車両ごとになっており、各部屋で調節できません。
また・・・夜中中、BGMでエジプト音楽がかかっています。
これもまた、切ることはできません!
気になって眠れそうに無い人は、耳栓持参でどうぞ!
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプトのピタ・パン「エイシ」レシピ

中東一帯でよく見かける、インドのナンに似た、薄いもちっとしたパン。
アラブはこれを「ホブス」と呼びます。
エジプトではエイシと呼ばれています。
カイロでも、アスワンでも・・・羊肉を焼いたドネル・ケバブやオニオン、野菜などを挟んでケバブサンドにしたものをよく売っています。


実に簡単にできるので、是非、挑戦してみてください。
基本をマスターしたら、ニンニクをすりおろして生地に加えたり、いろいろなバリエーションをつけてみてもいいですね。


エイシ

◆材料(1回に焼く適量)
・小麦粉(中力粉)・・・500g
*薄力粉と強力粉を250gずつ混ぜて代用してもOK!
・ドライイースト・・・6g
・砂糖・・・少々
・塩・・・9g(結構、塩味が効いています・・・お好みで調節してください)
・オリーブオイル・・・大さじ2
・コーンミール・・・1カップ
*無い場合は小麦粉で代用。

・水・・・350cc

◆つくり方
1.ボールに小麦粉とコーンミール、砂糖、ドライイースト入れ、さっくりと混ぜ合わせます。

2.1に水とオリーブオイル、塩を入れてこねます。
べとつかなくなるまでしっかりとこね、30分寝かせます。
ボールにぬれ布巾をかけて発酵させます。
生地が膨らんできたら、ガス抜きをします。

3.手ごろな大きさ(1個60g程度)に小分けし、めん棒でそれぞれを丸く平らに伸ばします。

4.打ち粉をした天板に並べ、200度以上の高温で焼きます。
膨らんできたら出来上がり!
*オーブンがない場合は、オーブントースターでも出来ますよ。
ただ焦げやすいので注意してください。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

イスラームとコプトの美術

エジプトは、イスラーム教スンニー派が国民の90パーセントを占め、キリスト教コプト派が7パーセントを占めます。
そのためエジプトの美術には、この両者の流れが伝統として息づいています。



コプト美術
今でこそ、エジプトはイスラームの国ですが、アラブ人がエジプトを征服する以前、現在のエジプトの地域一帯にはキリスト教が広まっていました。
3世紀以降に土着のエジプト人の間に広まったものです。
この時期のキリスト教化したエジプトの美術をコプト美術と呼びます。
ヘレニズム、ローマ、ビザンチンの各様式を折衷しているのが特徴です。

コプト美術の代表的なものは、ケナー近郊のデンデラのバジリカ式聖堂や、ソハーグの「白い修道院」「赤い修道院」などです。


イスラーム美術

アラブ人のエジプト制服は、エジプト・イスラム美術は花開きます。
首都カイロが建設されたのは、10世紀のファーティマ朝時代です。
この時期に大モスクなどのイスラーム風建築が次々と建設され、エジプトは急速にイスラーム化していきます。
12世紀後半からのアイユーブ朝時代には、カイロからフスタートまでを囲む城壁が建設されるなど、軍事的建造物が発達します。
しかし16世紀になり、トルコ支配が強まると、カイロの芸術家たちはトルコのイスタンブールへ移されることになり、エジプトの芸術は一気に衰退の道をたどることになったのです。


カイロは世界遺産に指定されている都市です。
イスラームの建造物といっても1300年以上もの歴史があり、その果てしない時間の流れがまるで止まったようにカイロには、さまざまな時代の建造物が集結しています。
微妙に異なるさまざまな建築様式をたどってみるのも、カイロのひとつの歩き方かもしれません。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

断食

エジプトでは、第9月のラマダーン月には、毎日、太陽が昇ってから沈むまでの間、いっさいの飲食は禁止です。
これがイスラーム教徒との義務のひとつ「断食「サウム」です。
部外者が考える以上に厳しく、徹底したものです。
飲食やタバコを吸うことはもちろん、唾を飲み込むことも禁止なのです!
病人や妊婦、および旅人は免除されます。

ただ、日中は食堂が休業となったりして、旅行者といえどもエジプトにいる限り、ラマダーンの影響をまったく受けないというわけにはいきません。
ともすれば思わぬとばっちりを受けることもあります!
たとえば?おなかがすくと人は誰でもいらいらするものです。
これは本能ですよね?宗教的義務とはいえ、断食はつらいもの!自分たちが食べられないのに、観光客が平然と食べ歩きをしているのは、いらぬ喧嘩を招くもとです。
そうでなくても・・・断食中は、地元の人はおなかがすいていらいらしていますからね?

さらに、日没を知らせる大砲などの合図と共に、食堂は人であふれます!この時期のカイロの帰宅ラッシュはまさに地獄です。
誰もが仕事を早々に切り上げ、食べ物が待つ自宅へ直行するからです。
日没後の食事は「イフタール」と呼ばれます。
食堂によっては、この時期だけの特別メニューを出すところもあります。
また、イフタールを平らげたあとの街には、遊園地や出店が出るなど、お祭り騒ぎです。
ラマダーン限定のとびっきり甘いお菓子も出て、風物誌ともなっていますので、是非、この時期にエジプトを訪れたなら、試してみてください。
ただし、お酒は厳禁です。
夜遅くまで楽しく飲み食いし、深夜に床に就きます。
そして夜が明ける前に朝食です。
これを食べ損なったら、それこそ一日空腹に泣きたくなってしまいます。
そうして夜明けを知らせる太鼓の音と共に、またラマダーンの一日が始まるのです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

豆料理

エジプトでは本当にマメをよく食べます。
干しソラマメを煮込んだ「フール」は、エジプトの朝食の定番で、さまざまな豆料理に変身します。
フールに刻んだたまねぎを混ぜれば「フール・イスカンダラーニ」。
フールにレンズマメをつぶしたものを混ぜると「フールイ・ミダンミス」です。
ただし、今ひとつ、味も素っ気もなく、エジプトでも好き嫌いが別れる料理であることも確かなようです。
ソラマメをつぶして揚げたコロッケ「ターメイヤ」もサンドイッチ屋さんのお馴染みの具材です。
揚げたてを、エジプト風ピタパン「アエーシ」に挟めば栄養満点なランチに!
カイロやアレキサンドリアの町では、昼時、テイクアウトしてターメイヤや、そのサンドイッチを手に歩いている人たちをよく見かけます。


エジプトで人気の豆は、ソラマメだけではありません。
インゲン豆やヒヨコマメ、それにレンズマメなど、実にさまざまです。


レンズマメ、別名ヒラマメ、は、小豆ほどの大きさの小さなマメ。
拡大鏡の凸レンズに形が似ているからこの名前がつけられたといいます。
実はこのマメ、小さな体に豊富な栄養を秘めた、健康食材として知られ、アメリカの健康専門月刊誌「ヘルス」は2006年、キムチや大豆、オリーブ油、ヨーグルトに並んでレンズマメを5大健康食品に選んでいるほどなのです。
レンズマメは、お墨付きの「スーパー食品」。
「エンピツにくっついた消しゴムほどのサイズであるが、さほど見た目は悪くない」と、妙なお褒めの言葉もいただいています。


エジプトではこのレンズマメを使ったスープ、「ジョルバト・アドゥス」がレストランなどの定番の豆料理です。
日本では馴染みの薄い豆ですが、是非、もっと食卓にのぼってほしいものです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

伝統工芸品

エジプトの街角で、おじさんがゆっくりと水パイプ「シーシャ」を吸っているのをみると、アラビア的ムードいっぱいですね。
きらびやかなシーシャは、見事な細工が施され、芸術品としても貴重です。
シーシャの葉には、リンゴの香りやイチゴの香り、といった甘い香りのものもあります。
エジプトを訪れたら、女性も、一度は挑戦してみるといいかも知れません。

現地で体験し、使いかたをマスターし、お好みの香りも見つかったら・・・日本に持って帰りたくなります!
おみやげに購入してみてもいいかもしれませんね。
注目を集めることは間違いありません。
ただ、水パイプは重いうえに壊れやすいのです。
分解してもってかえるにしても、くれぐれも注意して梱包しましょう。


水パイプは無理でも、もうちょっと小さくて、エジプトの魅力を堪能できるのが香水の瓶です。
香水の瓶を売るお店では、バナーを巧みに操ってガラスを細工する職人さんの技を見学させてくれるところもあります。
香水瓶を買ったら、その場でお好みの香水も選べることがよくあります。
いろいろ試して、自分にいちばんぴったりの香りを見つけてください。


その他、市場を歩いていると天井までずらりと銅製のお皿が飾られているのをよくみかけます。
お値段も手ごろですから、お土産に購入するのもいいですね。
また、きれいな模様の宝石箱は、モザイークと呼ばれます。
貝殻を埋め込んだ緻密な細工が見事です。
軽いですし、大きさもいろいろで、使いかってが良さそうです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプト人の生活

イスラーム教の教義では、ひとりの男性は4人まで妻を娶ることができるとされます。
しかし現在のエジプトにおいて、実際に二人以上の女性と結婚している男性は1パーセントにも満たないといわれています。
伝統的に、エジプトは男性社会です。
客人が訪れると、家長、あるいは長男が、お客様のご訪問を高らかに宣言し、家族全員が気持ちを引き締めて客人を迎えます。
そして客人が心から満足してもらえるよう、家族全員が協力するのです。


エジプト、特に地方では、血縁がものをいいます。
年上の男性の優越権は絶大です。
結婚も個人ではなく、家族と家族の結びつきと認識されます。
個々の家族は、独立した単位ではなく、婚姻によって結ばれた大きな一族の一員という位置づけになるのです。


出生についても、男児の誕生は盛大に祝われます。
一方、女児はさほどでもありません。
男性の数の多さは、経済力や政治力とならぶ、一族の勢力をはかるひとつの目安なのです。
一族の財産、つまり父親の財産は、家族の男性メンバーに引きつがれ、管理されます。
特に長男はもっとも重要な位置づけにあります。


しかし、近年、このような父親を中心とする家族の結束が崩れつつあります。
出稼ぎや移民の増加、農業以外の就職が増大しているのがその原因です。
父親に頼らずに経済力をつけることができるようになってきたからです。
またカイロなどの都会では、父親や夫以外の男性から隔離されて生きてきた女性が、田舎の生活におけるような女同士のつながりも失い、アパートに孤立してしまうという新しい問題もおきつつあります。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

お勧めのおみやげ

エジプトの魅力は、ピラミッドやスフィンクスだけではありません。
迷路のような市場には、おもしろそうなお土産がいっぱいです。
エジプトらしいお土産には、どのようなものがあるのでしょうか?

たとえば、古代エジプトの神々をモチーフにしたアラバスターの像はどうでしょう?
ずらっと勢ぞろいした古代エジプトの神々の像は、どこかユニーク。
日本のお茶の間に不思議な雰囲気を演出してくれるでしょう。
エジプトのアイドル?ともいうべき、スカラベ(フンコロガシ)。
ペーパーウェイトやペンダントトップになって、売っています。


その他、市場にはベリーダンスの衣装も売っています。
思わず衝動買いしてしまいそうな「ド」派手さですが、一着どうでしょう?
日本でいったい誰がこれを着るのだろう?
いったいどこに行くのだろう?と首をかしげてしまいそうですが・・・まあ、それもいいでしょう。
エジプト綿は良質なことで知られています。
Tシャツやポロシャツなら、手軽に買えますね。
時間に余裕があれば、胸や背中に自分の名前をアラビア文字で刺繍してもらえることもあります。
象形文字入りの自分の名前・・・なかなかいいお土産になります!
現地の人たちが着ている「ガラベーヤ」という衣服は、さすが砂漠の民が愛用しているだけあって、すこぶる快適です!
パジャマ代わりに日本でも重宝しますよ!

そのほか、現地で人気の音楽テープやCDも帰国してから聴くと、とても懐かしいものです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプトの時間

エジプトを旅していると、どこからともなく、お経のような?肉声の響きが流れてきて、異国情緒に駆られます。
これは「アザーン」というイスラーム教における礼拝への呼びかけです。
キリスト教における鐘のような役割をしています。
ただ肉声で行われるところがよりいっそう趣深く感じられます。
「神は偉大なり」という「アッラーフ・アクバル」の4度の繰り返しから始まり、1日5回の礼拝時間が近づいていることをムスリム(イスラーム教徒)に知らせるために、モスクなどから呼びかけられます。
イスラーム教徒にとっては時計代わりの存在で、生活に根付いています。


エジプトには、3つの時間がある、と考えるといいかもしれません。
夏時間と冬時間、そしてラマダーン時間です。


エジプトではイスラームの習慣により、1週間は土曜日から始まり、休日は金曜日です。
現在、お店はたいてい日曜日を定休日としていますが、なかには金曜日ということもあります。
観光で訪れる人たちにとって、お目当てのお店がおやすみというのはなんとも悲しいものです。
また、夏の暑さが厳しいエジプトでは、夏、9:00~13:00までと17:00~20:00が営業時間となります。
昼間はお休みですから、要注意です。


さらに注意が必要なのは、ラマダーン時間です。
年に一回のイスラーム暦ラマダーン月(9月)には、国民の大半を占めるイスラーム教徒が断食に入ることから、レストランなどは夕方から深夜までの開店となるのがほとんどです。
なかには、ラマダーンの時期丸々1ヶ月間、休業というところさえあります。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプトの祝日

イスラームの国、エジプトでは、祝日もイスラーム教の行事と強く結びついています。


●イードル・フィトル
ラマダーン(イスラーム暦の第9月で断食月)が終わると、イードル・フィトルと呼ばれるお祭りが行われます。
断食明けのお祭りで、3日間続きます。
普段離れている親戚に会いに行く、といった感じで、特別に何をするというわけではありません。
しかし、血縁を何よりも大切にするエジプト人にとっては大切な行事です。
日本でいうと、お盆やお正月などの帰省に値する感覚でしょう。


●イードル・アドハー
イスラーム暦の第12月は巡礼月です。
イードル・アドハーは、第12月の10日に、巡礼が無事終わったことを神に感謝して、羊やらくだを屠る儀式を行う祭りで、犠牲祭です。
巡礼に行ったものだけでなく、故郷にいる人も羊などの首を切り、みんなで食べます。
貧しい人に配ったりもする祭りです。
この間は長い休みとなり、日本でいうゴールデンウィークのようです。


エジプトはイスラーム教徒が90パーセントを占める国ですが、国民の7パーセントはコプト教の信者です。
コプト教の祭りも、イスラームの祭りと同様に「マリウド」と呼ばれ、エジプト各地にある修道院で行われます。
しかしイスラームの場合と異なり、コプト教の祭典は、聖人の死亡日を記念する祭りです。


宗教的な祭典とは別に、公共の祭典があります。
たとえば、イートル・カウミはそのひとつです。
かなり政治色の強いもので、各県ごとに住民が伝統の民謡や舞踊を披露します。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプトにおけるイスラーム教

エジプトは、国民の90パーセントがイスラーム教スンニー派の信者というイスラーム国です。
イスラームは、西暦7世紀にアラビア半島に現れた宗教で、ユダヤ教やキリスト教といった先行する宗教と同じ流れをくみます。


イスラームの5つの柱「アル・アルカーン・アル・ハムサ(5つの柱)」は人びとの生活に広く、深く根付いています:
1.シャハーダ
2.礼拝
3.ザカート(喜捨)
4.断食
5.巡礼

エジプトでよく耳にする「アッラー」とは、アラビア語で「唯一の神」を意味します。
「インシャアッラー(神の思し召しのままに)」は、エジプト人がよく口にする言葉です。
誰かに何かを頼んだりするとこの言葉が返ってくることがよくあります。
「人間の能力には限界があるもの、未来のことは・・・神のみぞ知る!」という意味で、エジプト人の無責任さを示す言葉をして引用されることも多いですが、人間が己の分をわきまえないことを戒める、ムスリムの貴重な教えなのです。


また、「アル・ハムドゥリッラー」は「おかげさまで」といったニュアンスでやはりよく口にされます。


これら「アッラー」を含んだフレーズは、エジプトを旅していれば何度も耳にするはずです。
時間にはルーズで、平気で約束の時間に遅れてくることもしばしば・・・。
でも、逐一腹を立てていてはエジプトでは暮らしていけません!

「インシャーアッラー!」
人間には限りがあるのですがから・・・のんびり構えていこう!
この気持ちで、ゆったりとエジプトの旅をしてこそこの国の魅力もわかります。
郷に入れば郷に従え!そうしてこそ、本当の旅を楽しめるでしょう。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

香辛料、食料品

エジプト料理が気に入ったら、是非、地元のスーパーや市場を覗いてみてください。
料理好きをとりこにするいろいろな香辛料が並んでいます。
色鮮やかなサフラン、ミント、などが、ずらりと勢ぞろいしています。
ピラミッド型にこんもりと盛られた香辛料は、眺めているだけでも楽しいものです・・・あまり長居をするとその強烈な香りの渦に鼻が・・・利かなくなりそうですが・・・。


幾つか、気に入った香りの香辛料をチョイスし、好きな量を量り売りしてもらってもいいですし、ポピュラーな香りをまとめてセットにして売っていることもあるのでそれを購入してもいいですね。
意外な香りが、日本のご自宅に合うかもしれませんよ!

その他、チャイ(エジプトの紅茶)やミントティ、カルカデティ(ハイビスカスの花のお茶)の葉もお勧めです。
エジプトでは、朝から晩までチャイ三昧です。
これまで紅茶はあまり飲むことが無かった人も、エジプトの旅をきっかけに紅茶党になった、という話をよく聞きます。
カルカデティは、エジプトでは非常にポピュラーな飲み物です。
大きな洗濯籠のようななかに山のように盛られた、カルカデをよく見かけます。
埃など・・・がちょっと気になりますが・・・軽くてよいお土産になります。


エジプトのコーヒーは、トルコ式コーヒーです。
細かくした粉をそのまま(強烈にたくさんのお砂糖といっしょに)煮出し、カップに注いだものです。
その上澄みをいただきます。
このトルココーヒーの粉もお土産になります。
小さなデミタスカップで、いただくといいですね。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

考古学博物館 ウシャブティ

エジプト考古学博物館といえば、あのツタンカーメン王の秘宝が展示されている、きわめて有名な博物館です。
ツアー旅行では、せいぜい1~2時間ほどしか時間がとれないかもしれませんが、それでもエジプトを訪れたのなら欠かせない観光スポットです。
絶対欠かせない、ラメセス2世のミイラ室など、どこに何があるかを事前にしっかり頭に叩き込み、ポイントを絞って見てまわったほうがいいかもしれません。


考古学博物館には、古代エジプトがツタンカーメンの王墓に埋葬したような金銀財宝だけでなく当時の人びとの生活をうかがわせるさまざまな日常品も展示されています。
ツタンカーメンの黄金のマスクなど、あまりにも有名な所蔵品だけでなく、日常品のひとつひとつを見ていても実に楽しく、興味深いものがあります。
これらの副葬品は、来世を現世の延長としてとらえていた彼らは、来世に行っても困らないよう充分な下準備をしていたことがわかります。


ウシャブティ

ウシャブティというのは、ミイラの形をした小さな像で、副葬品として死者と共に埋葬されました。
ウシャブティとは「こたえる者」という意味です。
呪術的な目的で作られ、墓の主が来世において、必要なときに呼び出し、死者の身代わりになって労働に従事する役目を担います。
興味深いのは、その数です。
ウシャブティは時代と共にその数を増し、新王国時代になると365体、つまり1年分がひとりの死者のために用意されたのです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

エジプトの鉄道

エジプトでの旅は、時間と懐具合によって自分スタイルに組み立てていくことができます。
多少時間はかかっても格安で!という人は、長距離移動には鉄道やバスを駆使して、近郊や市内の足にはバスや地下鉄など公共交通機関および自分の足をとことん活用しましょう。
一方、費用はかかっても効率よく、身体への負担を抑えてまわりたいという人は、長距離移動は飛行機を、市内はタクシーを利用することをお勧めします。


エジプトの国鉄
国鉄にはいろいろな割引料金制度がありますので、うまく利用すると良いでしょう。
4歳までは無料、4~10歳までは半額。
同日内での往復切符は25パーセント引き、1ヶ月以内の往復切符は10パーセント引きです。
学生割引30パーセントも嬉しいですね(IDカード提示)。
その他、キトメトリック・シーズンチケットというものがあります。
距離と期間限定の乗り放題の割引チケットです。


利用に際しては、各列車の出発の7日前から予約可能です。
カイロとアレキサンドリアを結ぶエアコン付きの1等、2等は、予約が必須です。
予約のキャンセルは、エアコン車の場合は、出発前の24時間以内なら可能です。


●急行列車(1等、2等があり、ビュッフェ付き。
主要都市に停車)
カイロとアスワンやアスワンダム、またはカイロとデルタ地方、地中海沿いにマルサ・マルトルーフへ向かう路線があります。
エアコン付きの上エジプト線には、寝台列車、食堂車が連結されていることがあります。

●普通列車(2等、3等のみで各駅停車)
  


Posted by IsekiMonth エジプト

セルビス

タクシーでもなく、路線バスでもないのですが、決まった路線を、一定の乗客が集まった時点で出発するワゴン車です。

セルビスとは、サービスの訛りだそうです。
エジプトには、セルビスに似た交通機関のマイクロバスがあり、こちらは市内の大型バスルートのうちの主要ルートを走ります。
手を挙げて大声で叫べばどこででも停まってくれます。
行き先が同じで、空席があれば乗せてくれますが、満席だと乗車を拒否されてしまいます。
セルビスにもマイクロバスにも、「TAXI」と書いてありますが、両者の違いは、移動距離でしょう。
マイクロバスが市内であるのに対して、セルビスは主に中長距離を受け持ちます。
エジプト国内をすみからすみまで走っていますので、個人旅行の長距離移動には欠かせない存在です。

主要都市間なら24時間運行。
マイナーなルートでも、早朝から21時頃まではカバーしています。
料金は100kmの移動につき2.5£E程度です。
セルビスは途中乗車はできませんが、途中で下車することは可能です。
また、チャーターすることも可能なので、ある程度人数が揃うのなら、遺跡めぐりに1台チャーターしてまわってもらうのもいい考えです。
値段交渉は事前にしておくことが大切です。

セルビスの問題をあげるとすれば、一定の人数が集まらないと出発してくれないことです。
乗客が集まらず、1~2時間待ちぼうけを食らわされることもざらです。

長距離を移動する場合や夜などは、空いていれば後ろの席がいいでしょう
  


Posted by IsekiMonth エジプト

イスラームの5つの柱

イスラームの信仰は5つの柱に支えられています。
「アル・アルカーン・アル・ハムサ(5つの柱)」です。


1.シャハーダ
信仰告白です。
日本語にすると「アッラーのほかに神はなく、ムハンドはアッラーの使途である」となります。
エジプトでは礼拝のときだけでなく、日常的によく口にされる決まり文句です。
ムハンマドというのは、イスラーム教の開祖です。


2.礼拝
エジプトで信仰されているイスラーム教はスンニー派です。
スンニー派では1日5回の礼拝が義務づけられています。


3.ザカート(喜捨)
エジプトでは、ザカートは自発的なものではなく「義務」として制度化されています。
チップとは違うのです。
自発的な喜捨は「サダカ」と呼ばれ、「バクシーシ」と呼ばれることが多いものです。
義務である「ザカート」は、貧しい巡礼者や借金を返済できない人のために用いられます。
エジプトを旅していると、「バクシーシ、バクシーシ」と人びとが寄ってきて、困ってしまうことがあります。
弱い人は強い人から施されるのは「当然である」という意識に基づいた習慣です・・・観光者には理解できなくても・・・これはその地に根付いたものなのです。


4.断食
太陰暦の第9月は「ラマダーン」と呼ばれます。
第9月1日からイスラーム教ではラマダーン「断食月」となります。
そして第10月の1日からが「イード・アル・フェトル」(断食月明けの祭り)となります。


5.巡礼
イスラームの5つの柱の最後は、巡礼です。
第12月の巡礼月の8日~10日まで、定められた方法にしたがってメッカを訪れるのです。
もっとも、これは余裕のある人だけで、彼らは帰国すると「ハッジ」と呼ばれて尊敬されます。


そしてこのあと、「犠牲祭」が始まるのです。
羊料理を囲み、豊かな人は貧しい人たちにおすそわけをするのです。
  


Posted by IsekiMonth エジプト

パピルス

エジプトといえば、パピルスですよね。
カイロのエジプト考古学博物館には、古代エジプトのパピルスが飾られています。
エジプト土産としても、いちばんの人気です。
パピルスには、古代エジプトの図柄が描かれていることが多く、物語性が高いことから見ていて奥行きを感じます。


ピラミッド周辺には、「センエン」と言って、束になったパピルスを売っている行商人・・・時には小さな子どもたち・・・をよく見かけます。
でも、安易に買わないこと!
こうして売られているパピルスは偽物のことが多いのです。
描かれている図柄も下手だったり、雑だったりします。
よ~く見れば、本物と偽物の違いが歴然なのですが・・・観光客には、なかなかそうにもいきませんよね。
できれば、博物館などでよく目を肥やしてから、信頼のおけるお店で購入したいものです。


ちなみに、本物はパピルスの茎を縦と横に並べて押し固めて作ります。
紙とは思えないほど頑丈です。
どの方向にひっぱってもびくともしないのです。
柔軟性にも優れ、少々曲げでも破れたり割れたりしません。
これが偽物だと、すぐにパキンと折れてしまいます。
偽物は、薄く削った木を張り合わせただけだからです。


パピルスを購入したら、折れたりしないよう、丁度賞状を入れるような筒に入れてもらうといいでしょう。
意外にかさばってしまいますが、良いお土産になることは間違いありません。
帰国したら、是非、額縁に入れて飾ってくださいね。
すてきなインテリアになりますよ!
  


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宗教上のタブー

エジプトはイスラームの国です。
イスラームのモスクの装飾は、イスラーム教徒でなくても非常に興味深い、芸術性の高いものです。
しかしあくまで私たちは観光客であり、地元の人たちの生活を乱すことは避けなくてはなりません。
イスラームの寺院など宗教施設を訪れるときには、肌が露出した服装は避けましょう。
エジプトは非常に暑い国ですが、街中を歩くときも肌の露出は好ましくありません。
実際、現地の人を見ていても、直射日光が肌を直撃するような格好はしていません。
軽く薄いものを羽織っていたほうが・・・たとえば、現地の人が着ているようなガラベーヤは実に当地の気候を知り尽くしたすぐれものです!・・・涼しく感じられます。


また、モスクでは金曜日は礼拝が行われます。
たとえばカイロのブルーモスク「ガーマ・アズラク」では、13:00~15:00は礼拝の時間なので、観光客は入場を控えたほうがいいでしょう。


イスラームでは原則として飲酒は禁止です。
エジプトは比較的規則が緩やかで、ステラというビールや、オマル・ハイヤームというワインなど、レストランではアルコール類を置いています。
それでも、特にラマダーンの断食のときにはアルコールは飲みませんし、禁止です。
そんなときには、観光客といえどもあまりおおっぴらにお酒をあおるような真似は避けるべきです。
アルコールに限らず、ラマダーンの期間は、日中、食べ物を持って街中をうろつくような真似はやめましょう。
  


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イスラーム暦

エジプトはイスラームの国なので、西暦とイスラーム暦(太陰暦)の二つが使用されています。

通常の生活は西暦によりますが、イスラームの習慣で、1週間は土曜日から始まり、休日は金曜日です。
イスラーム暦は、ヒジュラ暦とも呼ばれ、一年が354日で、1年に11日ほど太陽暦とずれていきます。
ヒジュラというのは、移住を意味します。
預言者ムハンマドがメッカからメディナへ移住した年を起元元年とするものです。
現在は、イスラームの行事のときにのみ利用されます。


ラマダーン

イスラームの行事のなかで最もよく知られているのは、ラマダーン(イスラーム暦の9月)の断食でしょう。
ラマダーンには、日の出から日没まで一切の飲食が断たれます。
といっても太陽が出ていないときにはもちろん食べてもいいわけで・・・昼間の断食の反動ともいえるほどめいっぱいのご馳走が並びます。
昼間、甘いものに飢えているので、ただでさえ強烈な甘さのエジプトのお菓子は、それに輪をかけてものすごい甘さとなります。
日没後の食事のあと、近所の人を訪問しあったり、街へ出たり、とナイトライフは大賑わいです。
夜中までにぎやかに過ごしたあと、日の出前に最後の食事「朝食」を食べて、ちょっと仮眠して仕事に行くのです。
ラマダーンの期間は、慢性的な寝不足で、また夕方は、食事めがけて突進する人たちでカイロの町など戦場のような混雑となります。


ラマダーンの時期は、国民の大部分を占めるイスラーム教徒が断食をすることから、生活時間帯が通常の時間帯とずれ、労働時間は短くなります。
レストランなども、営業時間が日没後から夜遅く・・・深夜3時までのこともあります・・・になることもあります。
  


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ロバ、らくだ、馬車

時間と料金といった実用的な面はさておき、「体験」という面で是非、利用してもらいたい、エジプトならではの交通機関に、ロバとらくだがあります。
ギザのピラミッド周辺では、らくだに乗って5分ほどぐる~と一周して写真を撮ってくれる、というお馴染みの客引きをしています。
だいたい2ドルくらいです。
その他、サッカーラやルクソール西岸でも、らくだ、またはロバに乗ることができます。
一人でも、またふたりで1頭に乗れることもあります。
いずれにしても、相場をよく知っておかないと、とんでもない値段をふっかけられることがあります。
値段交渉は必ず乗る前にすることが大切です。
バクシーシも当然のようにかなり要求されます。

らくだに乗る時には、座っているらくだにまたがって乗るのですが、らくだが歩き出すときにかなりガクンと揺れるので要注意です。
また、降りるときもどうようにかなりの揺れです。
綱を引いてくれるおじさん?は優しそうな人を選びたいものです。

ろばとらくだによる移動に関しては、あくまで体験を重視!
速さでいえば、はっきりいって歩いたほうが早いでしょう。
お尻がすれて赤くなったり、筋肉痛になることも・・・蚤でかゆくなることも・・・すべて体験です!

また、ルクソール東岸には昔ながらの馬車が健在です。
特にエスナやエドフなどであ、フェリー乗り場から神殿までの貴重な足となっていますし、思い出づくりにも一役買ってくれるでしょう。
  


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エジプト古代芸術

古代エジプト美術は、神々の崇拝や宇宙創造神話、死後の世界への信仰を特徴とします。
ファラオ(王)は神の代理人であり、エジプトの古代芸術はそのファラオの政治権力の保護を受けて発展したことから、政治的目的が色濃いものです。
ファラオの統治は、3000年間続き、古代エジプトの美術には、それぞれの時代の王権の強大さが反映されています。

建造物は、ピラミッドに代表されるように幾何学的形状をもちます。
絵画も定型化、抽象化された図柄が目立ち、これらはその後のエジプト美術の基盤となりました。


一方、古代エジプトの建築にも、エジプト人の死生観がよく反映されています。
死後の世界を信仰するエジプト人にとって、墓は永遠の家を意味するきわめて重要なものでした。
そのため大きくて頑丈な石造建築が用いられたのです。
そのほか、オベリスク(方尖柱)もエジプトの特徴的な建造物です。
これは太陽神ラーの信仰が強まってくるにしたがって建造されるようになりました。
日の出を象徴する役割をします。

神を祀る神殿も巨大で、前面にオベリスク、列柱がならぶ様式がとられています。


また、エジプトの遺跡を訪れているなかで目を引くのは、その壁画のすばらしさでしょう。
壁画は死者を来世は旅立たせる案内書として墓室に描かれました。
したがって壁画では、永遠にふさわしい人物像・・・つまり抽象化された人体が追求されました。
私たちが現在見慣れているような三次元的な描写ではなく、顔は横から、目と眉と両方の肩は正面から、そして胴と足はまた横からみたものが描かれているのが一般です。

抽象的な壁画と比べ、彫刻は写実的です。
これは彫刻が礼拝所に安置される目的でつくられたことに原因します。
死者の霊が宿りやすいように、という意識があるのです。
  


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ミイラとカノプス壺

紀元前16世紀にパピルスの巻物に書かれた葬祭文「死者の書」は、永遠の命を信じる古代エジプト人の死生観を窺うことかができます。
死後の世界を信仰する古代エジプトにとって、墳墓は永遠の家として絶対的に重要なものであったと同様、肉体も、いつか霊魂が戻る日のために永遠に保っておくべきものでした。
そのために作られたのが、ミイラです。
ミイラは長い日数と、さまざまな過程を経て作られます。
そのための製作費用も馬鹿になりませんでした。
また、ミイラにされたのは何も人間だけではありません。
ワニや猫、犬、牛、ヒヒ、そして鳥ではトキなどもミイラにされ、人間のミイラと共に葬られたのです。
ミイラ製作は、ローマ帝国時代になると、顔には仮面ではなく肖像画がのせられるなど変化をしながらも続行されたのです。


また、ミイラ製作にあたって取り出した内臓も、壺に入れられ、保管されました。
その壺はカノプス壺といい、石製や陶器製でした。
4つひと組で用いられ、4つの壺には肝臓、肺、胃、腸が収められたといいます。
古代エジプト人にとって肉体の保存は最重要課題でした。
そのためこれらの4つの内臓も遺体と同様にねんごろに保存されたのです。

4つひとセットのカノプス壺は、それ自体、工芸的な価値があります。
4つの壺にはそれぞれふたがあり、そのふたは古代エジプトの神のひとりであるホルス神の4人の息子の神の頭部が模されているのです。
肝臓の壺は、人の頭部であるイムセティ、肺は猿の頭部のハピ、胃はジャッカルの頭部のドゥアムテフ、そして腸はハヤブサの頭部をもつケベフセヌフです。
4人の神が各内臓の守護神となっていた、ということなのでしょう。


カノプス壺は、エジプト考古学博物館でみることができます。
  


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古代エジプトの王

エジプト観光においては、エジプトの古代史の知識があるかにかで、旅の奥行きがずいぶんと違ってきてしまうように思います。
少なくとも以下の人物については多少でも知識を踏まえたうえで、遺跡観光をするとよいと思います。


●メネス王(B.C.3100~3000頃)
エジプト史上初めてエジプトを統一し、首都メンフィスを建設されたといわれる伝説の王。


●クフ王(B.C.2550頃)
古代エジプトの古王国時代第4王朝の王。
エジプト観光の目玉のひとつ、世界最大の墓とされる、ギザの第1ピラミッドを建設したことで知られます。


●ツタンカーメン王(トゥトアンクアムン)(在位B.C.1361~1352)
古代エジプト新王国時代第18王朝の王。
古代エジプトで最も有名な王です。
20世紀に発掘された彼の墓から出土した秘宝は世界中をあっと言わせました。
しかし、実際、歴史的には無名の、青年王(9歳に即位し、18歳で死去)であったために盗掘を逃れたのです。


●ラメセス2世(在位B.C.1304~1237)
古代エジプト新王国時代第19王朝の王。
モーセが出エネルギーを行ったときの王です。
かなり自己顕示欲の強い王だったようで、エジプトのあちこちの神殿に自分の名前を刻ませていたようです。
権力も壮大で、正妻4人、側室200人以上、王子や王女も200人以上いたようです。
強国ヒッタイトと戦い、世界最古の和平条約を結んだ王です。


●アレクサンドロス大王(在位B.C.332~323)
ギリシアのマケドニアの王。
長期にわたる遠征によってユーラシア大陸からアフリカ大陸にまたがる大帝国を築き、エジプトも征服して大都市アレキサンドリアを建設しました。


●クレオパトラ7世(在位B.C.51~30)
プトレマイオス朝最後の女王。
絶世の美女といわれていますが、その真否はともかく、9ヶ国語を操る語学の天才で、会話の巧みさから人を魅了する女性だったといわれています。
  


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バクシーシ

海外を旅行して、チップの扱いに戸惑った経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。
ところがエジプトを旅行していると、さらにそれにバクシーシというものまで存在し、頭が痛くなってしまいます。


バクシーシというのは、もともとイスラームの「喜捨」、つまり経済的に余裕のある人が貧しい人にお金または物を与えるのは当然である、という考えから生まれています。
ところがこれが、「あなたは持っているのだから、もっていない私に与えるのが当たり前!」というかのように持たないものが持つものに、当然のようにお金や物をせびる形になってしまっているようです。

バクシーシをめぐっては確かに不快な思いをすることも多々あります!
エジプト人は、もらったバクシーシが少ないと判断すると、自分が馬鹿にされたと考え、怒ることもあります。
一方、あまりに気前よく支払ってしまうと、良いカモを捕まえた!
といわん馬鹿にしつこく・・・時には集団で! 迫ってきます。

日本にはお金で人間関係が左右されることを嫌悪するきらいがありますが、実際、お金が人間関係の潤滑油となり得ることは事実です。
イスラームでは神もこれを積極的に認めているのです。
違和感をもつことも多々ありますが、そこは民族性の違いです。
郷に入ったら郷に従え・・・小額の紙幣は用意しておき当地に規準に妥当な金額を支払うのが、礼儀である気がします。


では実際、どれほどの金額が妥当なのでしょう?
一般の食堂などでは、ウェーターに30~50pt.くらい、ちょっと高級なレストランなら料金の1割程度をテーブルにさりげなく置いておくとスマートです。
また、トイレでもまず、無料ということはないので、50pt.を渡すのが相場です。
  


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エジプトの水

エジプトの夏の暑さは半端じゃありません!
汗をかかないなあ・・・と思っていたら、なんのことない、汗は肌から出るやいなや蒸発してしまうからです。
ということで体感的には日本の夏よりも数段気持ちはいいのですが・・・身体へのダメージは相当なものがあります。
水分補給は、脱水症状を防ぐためにも欠かせません。


かといって、現地の水を飲むことはまずお勧めしません。
エジプトの飲料水は基本的にナイル川から供給されます。
当然、浄水場を経て水道へとくるはずなのですが、この水道管が赤錆びていたりして、大きなホテルといえども、バスタブに水をためていたらいつのまにか赤くどろどろになっていた、ということもあるほどです。
エジプトでは路上のあちこちに素焼きの壺が置かれ、水道水が入れられています。
この壺はジィールと呼ばれます。
素焼きなので絶えず、水が外に滲みだし、外気の熱で水蒸気となります。
これによって気化熱が奪われ、中の水を冷却するという仕組みです。

昔は、素焼きの壺をろ過して下にしたたる水を飲んだといわれますが、現在は、壺のなかの水をすくって飲みます。
現地の人たちは、備え付けのコップで飲んでいるようですが、観光客にはまずお勧めできません。
おそらく翌日にはトイレから出られなくなります。


暑いときには、チャイがいちばんです。
しかも、エジプト人のように熱いチャイを飲むことをお勧めします。
そして何よりも暑い時間にはふらふらと出歩かないことかもしれませんね。
夏の日中、カイロの街中を歩いているのは観光客ばかり!
エジプト人は自宅でお昼寝タイムです。
  


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ベリーダンス

カイロなど、エジプトの都会のナイトクラブでは、ベリーダンスと呼ばれる官能的な踊りを観ることができます。
イスラームの女性は、父親と夫以外の男性からは隔離されるように生きています。
そんなイスラームの国、エジプトにあって、不思議にも思われるほどのセクシーな踊りです。
実際、保守的なイスラーム教徒は、ベリーダンスの廃止を求めていますが、なにぶん、需要が批判を上回っているようです。


ベリーダンスは中近東が発祥の地といわれ、エジプトに限らず、トルコなどでも、さらにはギリシアなどでも観ることができます。
古代エジプトのクレオパトラも踊ったと伝えられています。
「ベリーbelly(腹部)」の踊り・・・といわれるだけあって、おなかの動きに特徴があります。
どうしたらこんなに動くのだろうか、と思うほど、腰やおなかを実に見事に・・・セクシーに、動かします。
中近東諸国では、ベリーダンスという名称ではなく。
オリエンタル・ダンス、またはラッカス・シャルキーと呼ばれているようです。


ベリーダンスには子孫繁栄の意味があるということで、結婚式で披露されることが多いようです。
レストランやナイトクラブ、そのほかナイル川をくだるクルーズ船などでも、ショーの一環として披露されます。


生演奏でいよいよ場が盛り上がる頃、大きく胸をはだけて、腰までスリットの入った、透けるようなセクシーな衣装をまとったダンサーが登場します。
何かに憑かれたようなその踊りは、観ているものの心に迫るものがあります。
演奏される音楽の異国的なムードもまた、この踊りの欠かせない魅力です。
  


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エジプトの文学

エジプト文学は、古代の宇宙創造神話、人生訓としての「知恵の書」に起源があります。
パピルスの巻物に描かれた葬祭文「死者の書」からは、エジプト人の死生観を窺うことができます。


●宇宙創造神話

エジプト文学は、紀元前270年ごろの宇宙創造神話や呪術的な葬祭文などの起源にその流れをみることができます。
神話や葬祭文は、王「ファラオ」を神格化する目的で書かれています。
王の絶大な権力を確立するのに貢献し、またそのために書かれているのです。


●「知恵の書」
宇宙創造神話とほぼ同時期のものです。
人生教訓として、父親が息子に与えるもので、文学的にも重要な意味をもちます。
「知恵の書」では、神への服従、自己抑制などを人生の規範とすることが主題となっています。


●「死者の書」
「死者の書」は、紀元前16世紀にパピルスの巻物の書かれた葬祭文です。
永遠の命を信じるエジプト人の死生観を示す貴重な資料です。
神々への賛歌、死者再生の願いなどが絵を添えて描かれています。


エジプト近代文学は、これらの伝統の流れを汲み、かつ新たな展開をします。
伝統的に封建制度が続くエジプトにおいて、自由のための戦いの先頭にたって率いたのは、近代文学者たちだったのです。
彼らは「人生のための芸術」をスローガンとして文学の政治への参加を主張しました。


エジプトの社会は少数のエリートが支配する構造です。
古代エジプトのファラオの時代からの伝統であり、現在でもその本質に変わりはありません。
外から訪れた観光客が、現地に自分の価値観を持ち込むことは控えるべきです。
  


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水上交通・水上クルーズ

ナイル川は、エジプト人にとっての貴重な水資源であるばかりでなく、エジプト国内における有用な移動手段でもあります。
ルクソール~アスワン間、アスワンハイダム~アブ・シンベル間を運航する、ナイル川クルーズ船は非常に有名です。
豪華客船内では、豪勢なディナーとショーが繰り広げられ、沿岸から見ていても夜のナイル川に浮かぶその姿にはうっとりします。
また、フルーカといって、ゆったりと風任せで進む帆掛け舟も是非、乗っていただきたい乗り物です。
フルーカは移動手段というよりも、ゆったりとナイル川をくだり、夕涼みをするといった感じです。
モーター付きのものもありますが、エジプト人のおじいさん・・・時にはかっこいい青年のことも!・・・が、巧みに風を操り、進んでいくモーターなしのタイプをお勧めします。
その他、水上バスがあります。
これはカイロ市内のナイル川流域を移動するもので、実用的な役割を果たします。
船のバスと言った感じでしょうか?

クルーズは、ナイル川だけでなく、ナセル湖でも楽しむことができます。
アスワンハイダム~ナセル湖間には豪華客船によるクルーズが運航されています。
このあたりには、エジプト人とは少し異なる様相のヌビア人たちの貴重な遺跡も点在しています。
フルーカを操るのも多くはヌビアの人たちです。
朴訥としながらも、陽気な彼らの奏でる楽器、ウードの音を聴きながらのんびりと夕闇を風に揺られるのもいいものですよ。
  


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